子どもの世界は自由で不思議。大人になるとどうしてなくなるんだろう?

作/田中清代
出版社/偕成社
税込価格/1,540円
一人で帰るいつもの道、塀の上にくろいのがいた。なんだかわからないけれど、なにしてるんだろう。次の日も、次の日もいた。ねえ、なにしてるの? 思いきって声をかけたら、くろいのはとことこっと歩き出した。ついていくと、塀の穴をくぐって、花の庭を通って一軒の家の中へ。くろいのは何もお話ができないみたい。だけど、くろいのといっしょに遊ぶ世界は楽しくて、うれしくて、あたたかくて、心が解放されて、もう最高! 子どもの世界は無限大です。だから広い世界を忘れた大人ともうまくつきあっていけるんですね。第25回日本絵本賞大賞、第68回小学館児童出版文化賞、第4回ナミコンクール・パープルアイランド賞受賞