ちょっと違う大人の節分話、かわいそうなのは鬼のほう?

作/もとしたいづみ
絵/野村たかあき
出版社/講談社
税込価格/1,650円
節分の夜、鬼は灯りのともるある家の戸をたたきました。すると中から女の声がして、「しゅじんがるすなので、あしたにしてください」という返事。でも、鬼はうそを言って戸を開けさせました。女はびっくりして腰をぬかしてしまいますが、鬼はにやにやして「なかなか美しい女だなあ」とつぶやきます。鬼は「ひとりでさびしいなら、いっしょにいてやろう」などと、にじり寄ってくるのですが、さあ、どうなることでしょうか。ここからがおもしろいですよ。先の読めない鬼と女のやりとり、楽しんでください。大人の世界です。