先生、気がついてくれてありがとう。幸せの扉が開きました。
文/くすのきしげのり
絵/石井聖岳
出版社/小学館
税込/1,650円
お母ちゃんは仕事でときどき帰りが遅い。そんなとき、ぼくは妹と遊んでやる。そういう日に限って妹はわがままを言う。ぼくが怒ると妹はすぐに泣く。そんなときは必ずぼくが怒られる。学校でも先生によく怒られる。
けど、理由がないわけじゃない。でも、なぜか、ぼくだけが怒られる。
ほんまはぼく、「ええこやねえ」って言われたいんや。どないしたら、怒られへんのやろ。
7月7日、ぼくは、お願いを短冊に書いた。心をこめて書いた。
「おこだでませんように」。
短冊を見た先生は、そして、それを聞いたお母さんは……。