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2024年11月号 絵本のSOBA

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今月のお客様

作家・編集者
飯田 猛(いいだたけし)さん

飯田 猛(いいだたけし)さん
散歩の相棒「サチ」と

散歩家、編集者。出版社勤務後、フリーランスの編集者として自然科学系の児童書の企画・編集を行っている。また、森の落とし物をこよなく愛する散歩家として、日本各地の森を精力的に探索している。著書に『森のたからもの探検帳』(世界文化社)、『リスのエビフライ探検帳』、『森のカプセル探検帳』(共に技術評論社)がある。

今はどんなお仕事をされていますか?

現在、探検帳シリーズの第3弾「雑草」の内容を構築中です。雑草とは、人に望まれないところに勝手に生えてくる植物のことですが、実は、一つひとつの雑草には名前があり、正式な植物名がついています。次回は、子どもの探求心をくすぐりながら雑草の魅力を紹介していきます。来春発売予定です。

散歩家(歩きや)と自認されていますね。なぜですか?
最近は、どのあたりへでかけられましたか?

僕は昔から画家とか写真家とか、〇〇家という職業に憧れを持っていました。でも、〇〇家という職業には、どれも高度な技術や専門性が必要で、怠け者の僕にはあまりにもハードルが高過ぎました。以来、僕にでもなれる〇〇家というものを探してきましたが、数年前の散歩の途次、ついにその答えを見つけたのです。「散歩家」です。散歩家とは歩いて思索し、何かを拾い集めるのが仕事です。しかし、一見簡単そうに見えるその仕事も、自覚をもってやってみると、かなり奥の深いものであることがわかりました。今はまだ散歩家の駆け出しですが、早く『散歩は人生』と言える境地に達したいと思っています。

【思い出の探索地①】

沖縄の離島、久米島にてオキナワウラジロガシの探索。

沖縄の離島、久米島にてオキナワウラジロガシの探索
オキナワウラジロガシ
【思い出の探索地②】

北海道の十勝の森にてリスのエビフライの探索。

北海道の十勝の森にてリスのエビフライの探索

最近のご著書をご紹介ください。

「リスのエビフライ探検帳」
マツボックリの大変身
「リスのエビフライ探検帳」

構成・文 飯田 猛
写真協力 増田克也・飯田ゆりあ
監修 田村典子
出版社 技術評論社
税込価格 1,540円

<内容>

森や公園でエビフライそっくりの不思議なものを見つけたら……作ったのは誰か、材料は何かと、エビフライを拾い集めながら探求していくお話です。そして、一つひとつ微妙に大きさや形が違っていることから、作り手のリスたちや材料のマツボックリの種類へとお話が発展していきます。美しい写真とユーモアをたたえたおしゃべりが読者を飽きさせません。
2024全国学校図書館協議会 えほん50選定図書

「森のカプセル探検帳」
ドングリいっぱい大発見!
「森のカプセル探検帳」

構成・文 飯田 猛
写真 宮國晋一
出版社 技術評論社
税込価格 1,540円

<内容>

ドングリは公園や林でよく見かける木の実です。しかし、ドングリといっても多種多様。日本ではクリなども含めると、なんと22種類ものドングリがあるそうです。この本ではドングリの種類や名前だけにとどまらず、成長の仕方や食べ方、保存法などを読者の目線で展開していきます。森ができるのに欠かせないドングリの不思議と魅力がつまった一冊です。

飯田さんが編集された本の中から、おすすめの書籍をご紹介ください。

①『里山のおくりもの』
写真・文 今森光彦 出版社 世界文化社グループ 税込価格 1,540円

里山とは、いろいろな生き物が人と関わりあって生きている空間のことを言います。写真家、今森光彦が語りかける心のメッセージ。私たちが失ってはいけないものがここにある! 

②『雑草の呼び名事典』
著 亀田龍吉 出版社 世界文化社グループ 税込価格 1,650円

身近な雑草80種を選び、それぞれの雑草の呼び名と名前の由来を紹介しています。草姿、花、実といった雑草の特徴を白バック写真で詳細に紹介。今までにない読み物図鑑です。

③『ドングリさんぽ手帖』
著 宮國晋一 出版社 世界文化社グループ 税込価格 1,320円

日本産のドングリの形態の多様性を実物大で表示した新しいドングリ検索図鑑です。見分けにくいドングリも樹形や葉、幹に至るまで、識別のポイントを詳しく解説してあります。

『里山のおくりもの』 『雑草の呼び名事典』 『ドングリさんぽ手帖』
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