2024年6月の”推し”絵本
※各絵本をクリックするとコメントが表示されます。
ようこそSOBAへ
今月のお客様
児童書・絵本作家
北川チハル(きたがわちはる)さん
保育士を経て作家となる。『チコのまあにいちゃん』(岩崎書店)で2003年児童文芸新人賞受賞。『ふでばこから空』(文研出版)で2019年ひろすけ童話賞、児童ペン賞童話賞受賞。『しずかなしまのだいじな水』(岩崎書店)、『おかえり、フク』(佼成出版社)、『ポストがぽつん』(アリス館)、『たびいえさん』(くもん出版)他著書多数。
日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会会員。童話・絵本テキスト教室はるかぜ、絵本教室アミーニ講師。朝日放送テレビ番組審議会委員。
最近はどんな活動をされていますか?
絵本や童話の文章を書くかたわら、子育て支援の一環として、テーマに沿って選書した自宅の絵本を100冊ほど持参し、親子で自由に触れてもらう「絵本のひろば」を月に一度、京都府亀岡市の子育て支援センターで開催しています。また、地元の養護施設や小学校に本を届ける読書サポートも行っています。
北川さんおすすめの自著をご紹介ください。
「かわいいかわいいだーいすき」
作 北川チハル
絵 chico
出版社 アリス館
税込価格 990円
「かわいいかわいい」「だーいすき」は魔法の言葉です。お母さんにだっこされて、こんなふうに言ってもらえたら……。子どものときの記憶は言葉の記憶だけではなく、心の部屋にたまる一生の栄養剤です。そして、この言葉を言える大人にとっても、幸せ時間以外の何ものでもありませんね。親子で幸せになります。
「ポストがぽつん」
文 北川チハル
絵 小池アミイゴ
出版社 アリス館
税込価格 1,650円
長いこと使われなくなっていたポストは、嵐のせいで海に流されました。お魚たちは驚きますが、亀にポストの役目を教えてもらって、つむじかぜ君に貝殻のお手紙を出しました。ポストは届けにいきますが、つむじかぜに吹かれてこんどは森の中へボスーンと落ちてしまいます。さて森では誰がポストにお手紙をいれるかな? えっ、お日さまに? 奇想天外なポストのお話です。
「おかえり、フク」
作 北川チハル
絵 鈴木びんこ
出版社 佼成出版社
税込価格 1,540円
ある日、山の集落で暮らすカネオさんとレイコさんの夫婦は、崖の下でうずくまっている、ニホンカモシカのあかちゃんを保護しました。ニホンカモシカは「フク」と名付けられ、夫婦と暮らすことになりました。でも、国の天然記念物であるニホンカモシカ、二人との別れの日がやってきます。命のぬくもりと別れ、野生動物と人間との関わり方、岐阜県で実際にあったお話から生まれた絵本です。