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2024年4月号 絵本のSOBA

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今月のお客様

絵本作家
室井さと子さん

室井さと子さん

福島県に生まれる。デザイン会社を経てイラストレーターとなり、絵本に「はなさくのんの」「おひさまのはな」「おてんきさん」 (至光社/こどものせかい)「やまのおんがく」(岩崎書店)「おこめをつくるのうふののふさん」(新日本出版社/第34回指定図書、第55回緑陰図書、’23福島県推奨優良書籍に選定)などがある。

一般社団法人 日本児童出版美術家連盟会員

絵本をご紹介ください

「のうふののふさん」
「のうふののふさん」

作・絵 室井さと子
出版社 新日本出版社
税込価格 1,540円

『のうふののふさん』は指定図書にもなりました。
農業は実践されているのですか?

私は農業をしていないのですが、二十代の頃の義理の妹が田んぼに入って行く姿がかっこ良く、いつか若い女の人がお米を作る絵本を描きたいと思いました。何十年かを経て、出版が決まったのは丁度コロナ禍。お米を作る妹の取材はかなわず、東京から近い神奈川県葉山の棚田を訪ねました。そこで偶然、青空保育「つくしとたね」の子どもたちと出会い、田植えを終えた棚田をバックに「のふさん」のダミー本を読んだ事が、絵本の制作中とても励みになりました。
お話は2022年11月「絵本のSOBA」にて紹介

「やまのおんがく」
「やまのおんがく」

作・絵 室井さと子
出版社 岩崎書店
税込価格 1,540円

この絵本を描かれたきっかけはなんでしょう?

山間の農村に育った私にとって里山は遊び場でした。その山々で自転車と鉄道を使ったグリーンツーリズム大会が開かれ、コースの地図を描いたのを機に、持続可能なツーリズムの活動をしている会に参加。自転車で野山を走り歩いた十数年間の体験とその間に描いた絵がもとになっています。この絵本で山の自然やいきものたちを好きになってもらえたら、とても嬉しいです。

<お話の内容>

プッププピー「あれっ、なんの音だろう?」しげみのおくをのぞいてみると、うさぎが草笛を吹いていた。「こんにちは、たのしいおとだね!」ぼくも口笛を吹いた。すると、ピィー ヒョロロ〜 違った音が聞こえてきた。山にはいろんな音があるんだね。うさぎの案内で山を探検するぼく。山で暮らす動物や鳥や虫などがたくさん紹介されている。

月刊保育絵本もたくさん描いていらっしゃいますね。

月刊絵本は書店に並びませんが、幼稚園に直接配布されて大勢の園児たちの手に届きます。園児のための身近なお話や季節行事など、たくさんのことを知ってほしいと思いながら、園児たちと同じような、自然の中の小さなものたちを主人公に描いています。

これからのご予定は?

*本屋さんには並ばないかもしれませんが、実在する小さな集落を舞台にした絵本を製作中です。

*2024年5月3日(金・祝)14:00〜江東区立東雲図書館で絵本の読み聞かせ「よんでみて ぽん本ポン!」に参加します。

*新宿区「そらとだいちの図書館」の畑でボランティアとして参加、稲のバケツ栽培をしています。3年目の今年も種を巻きます。

写真は2022年と2023年のものです

(写真は2022年と2023年のものです)

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