2024年3月の”推し”絵本
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第14回「食農教育紙芝居コンクール」最優秀賞
田中 順子さん
2023年7月1日~10月16日の期間で募集した第14回「食農教育紙芝居コンクール」。応募作品240編の中からみごと最優秀賞に輝いた「たけのこ掘り」の作者、田中 順子さんにお話を伺いました。
田中さんは千葉県在住。作品はこちらからご覧いただけます。
①受賞作品「たけのこ掘り」は、たけのこを掘って、皮をむいて……と、たけのこが食卓に並ぶまでのようすを皆で楽しく疑似体験できる作品です。どんな思いを作品に込めましたか?
私自身初めてたけのこを掘ったのが30代後半だったのですが、その時初めて知ったことや驚いたことをすべて入れました。まず、掘り慣れている人はほんの少しだけ顔を出しているたけのこの芽をすぐ見つけていたのですが、私は1つも見つけられず……。こんなにどこにあるかわからないものを掘っていたのかと驚きました。また、掘った中でも食べるのにちょうどよいと思って持ち帰ったたけのこを実際剥いてみたら、シンクの中に入り切れないほど皮で溢れてしまい、食べられる部分が予想以上に小さくてガッカリしたのを覚えています。このような経験が「たけのこ堀り」の作品となりました。
②紙芝居をつくったのは、今回の「たけのこ掘り」がはじめてだそうですね! きっかけはどんなことでしたか? また、作成する中で感じた紙芝居の魅力・おもしろさがあればぜひお聞かせください。
となみゆりこ先生の紙芝居のワークショップに参加したことがきっかけでした。軽い気持ちでワークショップに参加したので、実際に自分の作品を作ることになりかなり焦りました。ゼロから作るのはとても難しかったですが、ワークショップの仲間と先生のアドバイスに助けられ、完成までもっていくことができました。紙芝居で一番面白いと思うのは、「抜き」の特性です。「抜き」を生かして絵の構図を考えたり、抜くスピードを変えたりすることで作品の魅力が大きく変わることを学びました。
③「たけのこ掘り」は家の光公募サイト上でダウンロードでき、各種イベントの際に活用いただけます。実演する方に向けてアドバイス・メッセージをお願いします!
演者さんが「たけのこ堀り体験」の指導者になったつもりで語りかけ、観客の皆さんと一体となってたけのこ堀りを疑似体験できるような雰囲気を作ってほしいなと思います。
「掘って~掘って~」「むいて~むいて~」のところは、スピード感重視で、台本以上に繰り返しても良いと思います。お客さんが「まだやるの~~?」と苦笑いしてくれたら大成功ですね。笑
④田中さんの “推し”(おすすめ)絵本や紙芝居があれば教えてください!
絵本「きょうはなんのひ?」
作 瀬田貞二
絵 林田明子
出版社 福音館書店
税込価格 1,320円
娘のまみこが家じゅうに仕掛けた手紙を、手紙の中に書かれたヒントをもとにおかあさんが次々と探していくのですが、隠す場所も手紙の中の仕掛けも巧みで、引き込まれます。
実際同じような仕掛けを作ろうと、何度かチャレンジしたこともあります。笑
絵本「おおきな おおきな おいも」
原案 市村久子
作・絵 赤羽末吉
出版社 福音館書店
税込価格 1,320円
雨で芋掘りに行けなくなった園児たちが、お芋の絵を描いて、その大きなお芋をヘリコプターで運んだり、船にしたりして遊び、遊んだ後は、天ぷら、焼き芋、大学芋などにしてお芋パーティ。食べた後はおならのガスで風船のように飛んでっちゃう。子供のころ、何度も読みました。特に芋を洗うところとお芋パーティをしているところの絵が大好きです。
紙芝居「へのへのもへじのにちようび」
作・絵 池田あきつ
出版社 文民教育協会 子どもの文化研究所
税込価格 2,750円
ひらがなだけでこんなに色んな種類の顔が作れるのか!と驚かされます。しかも、出てくる登場人物が皆、面白いし笑えます。ひらがなを覚えたての幼児や小学生だけでなく、日本語を勉強している外国籍の方に向けてもおすすめの作品です。