2023年5月の”推し”絵本
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児童文学・絵本・童話作家
山本省三(やまもとしょうぞう)さん
プロフィール
神奈川県生まれ。横浜国立大学卒。
文とさし絵の両方を手掛け、絵本から高学年向けノンフィクションまで執筆。主な作品に『はやおきふっくらパンやさん』(講談社)、『もしも深海でくらしたら』(WAVE出版)、『キセキのスパゲッティー』(フレーベル館)、『暗号サバイバル学園』シリーズ(Gakken)などがある。
日本児童文芸家協会理事長。
新刊のご紹介
「しんかい6500 深海のひみつをさぐれ!」
作 山本 省三
絵 友永 たろ
出版社 くもん出版
税込価格 1,650円
監修・協力: 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
この絵本を書くきっかけは、20年以上前、子どもが通っていた学校のPTA活動に関わったことです。役員の中にパートナーが「しんかい6500」の管制官をなさっている方がいて、そのご縁で、『すごいぞ!「しんかい6500」』と同じ探査船の『深く、深く掘りすすめ!〈ちきゅう〉』(どちらもくもん出版)を出版しました。今回は、その絵本版で、新たに取材をさせてもらいました。なおこの後『ちきゅう 地底のなぞを掘り出せ!』と『深海ロボット 海のふしぎを調べろ!』が刊行予定。深海ロボットの方はさし絵も担当します。
この図は「しんかい6500」の構造をスケルトンで、沈んだり浮き上がったりする方法を8分割した図で、海底を往復する方法を8見開き分の紙面で、とてもわかりやすく説明しています。写真では見づらい深海底のようすも、絵本だからとても見やすくて、あざやかです。
そのほかのおすすめ絵本
「パンダの手には、かくされたひみつがあった!」
文 山本 省三
絵 喜多村 武
監修 遠藤 秀紀
出版社 くもん出版
税込価格 1,540円
パンダがものを握るのは、5本の指と1本のにせの親指。長年そのように思われてきましたが、にせの親指は動かないのだからものは握れないはず。そこでCTスキャンにかけてみると、なんとパンダには7本目の指がありました。それを発見したのは、動物の体を実際に確かめながら、体の謎や進化のひみつを解き明かしていく解剖学者の遠藤秀紀先生です。遠藤先生の研究をわかりやすく、こどもたちに紹介するこのシリーズには、他に「アリクイの口のなぞが、ついにとけた!」「ペンギンの体に、飛ぶしくみを見つけた!」「ゾウの長い鼻には、おどろきのわけがある!」「すごい目玉をもったアザラシがいる!」の全5巻があります。
「もしもロボットとくらしたら」
作・絵 山本 省三
出版社 WEVE出版
税込価格 1,430円
このお話は、一年間ロボットと暮らすことになった一家のお話です。両親はロボットの研究をしています。ロボットの得意な事は何? 不得意なことは? 人間とロボットの違いがよくわかります。大人気の5冊シリーズです。
「みどりのこいのぼり」
作 山本 省三
絵 森川 百合香
出版社 世界文化社
税込価格 1,100円
5月、町のあちこちでこいのぼりが泳いでいます。山からそれを眺めたクマやサルたち。たくさんの葉っぱを集めて自分たちのこいのぼりを作りました。こいのぼりにのった3人が、空から見たのは何かな? 楽しい大冒険のお話です。行事の由来もよくわかりますよ。