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2022年10月の”推し”絵本
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今月のお客様
詩人・児童書作家
杉本深由起(すぎもとみゆき)さん
大阪府生まれ。『トマトのきぶん』(銀の鈴社)で第24回日本児童文芸家協会新人賞、『漢字のかんじ』(銀の鈴社)で第14回三越左千夫少年詩賞、『ひかりあつめて:ことばの力でいじめを越える!』(小学館)で第40回日本児童文芸家協会賞を受賞。その他詩集では数多くの受賞がある。絵本・童話には、『漢字はうたう』(あかね書房)、『やくそくするね。』(BL出版)、『ぽととんもりのゆうびんきょく』(福音館書店)、『絵本版/新こども伝記ものがたり アンナ・パブロワ』(チャイルド本社)、『やまだまや』シリーズ(ひさかたチャイルド)などがある。
日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会、日本童謡協会所属
杉本深由起さんへのインタビュー
● 最近のご活動をご紹介ください。
8月28日、東京神田神保町にあるブックハウスカフェにて、『学校はうたう』の出版を記念して、トークイベントとミニワークショップ「詩と遊ぼう!」をおこないました。初めてのチャレンジでドキドキでしたが、参加者のみなさんのおかげで、和やかな楽しい雰囲気のなか、密度の濃い時間を過ごせました。この夏一番の思い出になりました。
● 新刊『学校はうたう』の内容をご紹介ください。
編集長から「学校はこんな楽しいところだよ。こんなにいろんなものがあって、君を歓迎してくれるよって、新入学で不安を持っている子どもたちの気持ちを和らげる作品、子どもたちの背中を押すような詩を」とのテーマをいただき、作詩しました。
詩は、文章を適当に行分けしているわけではなく、1マスあけたり、1行あけたりが非常に重要で、神経作業です。耳だけではなく、目で見るリズムをとったり、意味を強調したり……とか。また、1冊の本の中では通常、漢字と仮名や活字の形態を統一するものですが、作品のテイストに合わせて使い分けたり、明朝とゴシックの両方を使って印刷したりと、編集長には、そんな細かな修正にも納得のいくまでつきあっていただきました。そのおかげで、絵とのつながりも、よりしっくりしました。
また、絵は画家の松田奈那子さんが、作品ごとに様々な技法を駆使し、のびやかな線と色で、詩の世界をイメージたっぷりに伝えてくださっています。
これまでの詩の絵本とは一味違う、そんな工夫なども、ぜひ、お手に取って、ご覧いただけたらと思います。
● 『ちゃぐりん』に詩を連載していましたね。
2017年から4年間、「杉本深由起の『もっとビタミン詩』」というタイトルで、毎月連載しました。毎回新しい詩を書くのは大変でしたが、読者に直に詩を手渡せる実感がありました。どんなイラストがつくのかも楽しみでした。最近は、今までとは逆に写真が先にあり、その写真に詩をつける仕事をさせていただいています。自分の書きたいこと以外に、外部からの働きかけによって詩の世界を拡げるのも、また楽しいものです。写真や絵や曲とも、どんどんコラボしたいと思っています。
● そのほかの絵本をご紹介くださいますか。
「漢字はうたう」
詩 杉本深由起
絵 吉田尚令
出版社 あかね書房
税込価格 1,430円
漢字から詩を作る面白さをぜひ子どもたちに伝えたくて生まれた絵本。画家さん、デザイナーさん、編集者さん、皆さんの才能と知恵が結集しています。
「やくそくするね」
作 杉本深由起
絵 永田萠
出版社 BL出版
税込価格 1,540円
阪神・淡路大震災で兄を亡くした女の子の物語で、作者のデビュー作。「娘を助けて。まだ温かい」という新聞の見出しと、その年に開催の神戸ルミナリエの光のアーチが忘れられなくて書いた絵本です。
● 最後に一言 著者からのメッセージ
<詩を書くということについて>
心にも筋肉があると思うのです。動かさないと動かなくなります。私にとっての詩は、心の体操、ラジオ体操のようなものです。毎日5分くらい、ふと立ち止まる時間を意識的に持つようにしています。
次のは、「朝」という私の二行詩です。みなさんもぜひトライしてください。
「朝」
また
鉛筆をピンととがらせる
絵本のSOBAからのお知らせ
―クリスマスのおすすめ絵本とエピソード大募集
2022年12月配信は、クリスマス特集を予定しています!現在、読者のみなさまから、クリスマスのおすすめ絵本とエピソードを募集しております。応募いただいた方の中から5名様をサイト上で紹介させていただき、【図書カード2,000円分】をプレゼントいたします。