2022年2月の”推し”絵本
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今月のお客様
児童文学作家 国松俊英(くにまつとしひで)さん
日本児童文学者協会会員 日本児童文芸家協会会員
ノンフィクションは、ほんとうにあった話で、とてもおもしろいです。わたしはたくさん書いているので、ぜひ読んでください。
わたしは童話や児童小説、絵本なども書きますが、子ども向けノンフィクションに力をいれています。ほんとうにあった話、ほんとうにいた人を書くのです。野鳥や自然を書いた話、人物の生涯を書いた話です。
おもな作品には、「トキよ未来へはばたけ」(福田清人賞受賞)「アホウドリが復活する日」(ともにくもん出版)、「スズメの大研究」「星野道夫 アラスカのいのちを撮りつづけて」(ともにPHP研究所)、「坂本龍馬」「鳥のくちばし図鑑」「宮沢賢治の鳥」(ともに岩崎書店)などがあります。おもしろいですよ。
新しく出た本を紹介します
『手塚治虫 マンガで世界をむすぶ』
著者: 国松俊英 制作協力:手塚プロダクション
発行: 岩崎書店 税込み価格:3,960円
写真とマンガで、手塚治虫の人生と仕事のすべてを書きました。
手塚治虫のマンガとアニメの世界がまるごとわかる本です。
- 第1章 手塚治虫のマンガの世界
- 第2章 手塚治虫のマンガ人生
- 第3章 もっと知りたい手塚治虫
手塚治虫のマンガとアニメを知らない子どもはいないでしょう。わたしたち大人も手塚マンガを読んで育ちました。手塚治虫は60年の生涯に、700編のマンガ、ページ数にして15万枚のマンガを描きました。亡くなってから30年以上たちますが、アトムやレオ、ブラック・ジャック、リボンの騎士など、主人公はいまも元気いっぱいです。手塚マンガはずっと読みつがれ、人々の心の中に住んでいるのです。それらのマンガを生み出した手塚治虫の一生もまた、愉快ですばらしいものでした。ご紹介した『手塚治虫 マンガで世界をむすぶ』は、手塚治虫のひみつがすべてわかる本です。
ノンフィクション紙芝居、ノンフィクション絵本もおもしろい!
紙芝居『さいごのトキ、キンちゃん』
脚本/国松俊英
画/黒川光弘
出版社/童心社
佐渡・真野町の田んぼにトキの幼鳥が現れました。新潟県から監視を頼まれたのは地元の宇治金太郎さんです。宇治さんは朝4時からトキがねぐらに帰るまで、ずっとついてまわり、トキの無事を確かめていました。そのうちトキは宇治さんになつき、手から餌をもらうまでになります。そして、宇治さんといっしょに遊んで過ごすようになるのでした。でも、宇治さんとキンちゃんにつらい別れの日がせまってくるのです。宇治さんとトキの感動のお話です。
『はしれさんてつ、きぼうをのせて』
文/国松俊英
絵/間瀬なおかた
出版社/WAVE出版
税込価格/1,430円
東日本大震災で大きな被害を受けた三陸鉄道。通称「さんてつ」は、地震からわずか5日目で久慈駅と陸中野田駅間を、9日目には宮古駅と田老駅間を開通させました。その復興を支えた鉄道マンたちの感動の物語です。