7月の”推し”絵本
時代を超えて語り継がれるベストセラー作品から夏休みに読みたい絵本まで続々ご紹介!
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今月のお客様
国府町CATV 放送部放送課 奥野紗弥子さん
(▲奥野さんが企画会議をしている様子)
国府町CATVの「おはなしのじかん」って、知っていますか?
幼児から小学校低学年の子どもを対象とした、絵本の読み聞かせ番組で、徳島県内のすべてのCATV加入世帯で放映されています。第1週目の水曜日15:50が初回、放映時間は10分間です。その後、約1月間にわたって何度も再放送をおこないます。
番組内容は司会が絵本を手に持ち、絵本を全文朗読します。番組をとおして絵本に接し、本を身近に感じることで、想像力や知性を育て、本を好きになるきっかけづくりのために企画されました。7月7日は「七夕」ということで、7月の絵本は児童文学作家の正岡慧子先生作の「きつねのたなばたさま」をご紹介します。七夕といえば、織姫と彦星の物語が定番ですが、絵本の「きつねのたなばたさま」も「おはなしのじかん」をとおして、ぜひ知ってもらいたいです。
国府町CATV 放送部放送課 奥野紗弥子さん
私が子どもの頃、よく「もし、お母さんがいなくなったらどうしよう・・・」と、 ふと不安な気持ちになることがありました。そんなときは母にしがみつき、思いきり甘えていました。そんな幼少期の記憶を覚えていて、初めて、「きつねのたなばたさま」を読んだときに、そのときの「母親を慕う子供の気持ち」のようなものを思い出し、胸が熱くなりました。
絵本の内容は、「母親の死を知らずに、その帰りを待ち続ける・・・」という、切ないお話ですが、物語の最後には、主人公の自立や成長が描かれ、今の自分にも通じるものを感じました。子どもだけでなく、子育て中のお母さんたちにも読んでもらいたい、そんな絵本です。
私の仕事内容は番組制作業務全般です。「おはなしのじかん」はもちろん、グルメ番組や情報番組の司会を担当、そのほかカメラ撮影や編集業務などもおこなっています。
取材に出かけると、普通に生活しているだけでは出会えないような人と出会い、色々なことを見たり、聞いたり、経験することができます。この仕事をしていて、大きな魅力に感じています。どんなところに注目して「おはなしのじかん」を見てもらいたいですか?
視聴者の皆様それぞれが、自由な発想で、色々な想像を膨らませながら楽しんでもらいたいです。できれば、「おはなしのじかん」という番組をキッカケに、実際に絵本を手に取っていただければ、うれしいなと思います。子どもだけでなく、大人の方にもおすすめです。
日々の仕事や子育てに追われて心が疲れているとき、そんなときに絵本を読むと、心が癒され、他人にも優しくなれるような気がします。
懐かしい作品から新しい作品まで色々な作品を紹介していますので、徳島県民の方、ぜひご覧ください。ご視聴のさいには、ぜひ国府町CATVへのご加入をお願いいたします。
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「きつねのたなばたさま」
作/正岡慧子 絵/松永禎郎
出版社/世界文化社 税込/880円