いつまでも、このお話が不朽の名作と言われるのはなぜ?
作 芥川龍之介
絵 遠山繁年
出版社 偕成社
税込価格 1,760円
お話は、お釈迦さまが極楽浄土から地獄の様子をのぞき見るシーンから始まります。主人公は地獄に落ちた罪人のカンダダ。カンダダは泥棒、人殺し、火つけなどの悪事をくりかえしてきた悪人ですが、たった一つ小さな蜘蛛の命を助けたことがありました。お釈迦様はそれを思い出し、池のハスの葉にかけられた蜘蛛の糸を、地獄へ向けて下ろします。血の池の中でもがいていたカンダダは、その糸にとびつき登り始めました。さて、ここからが人間性を問われる大事なお話。人生の分かれ道です。1918年に芥川龍之介によって描かれた名作です。