おーい、さよならくらい言うもんだぜ。でもまあいいか……。
作 あまんきみこ
絵 みずうちさとみ
出版社 フレーベル館
税込価格 1,650円
よし平さんが釣りをしていると、うきがくっと引き、小さなくらげがあがってきました。よし平さんがくらげを海に投げ込もうとすると「いやだあ、まってよう」という声が。くらげには海へ帰りたくない理由があったのです。よし平さんは、くらげをバケツに入れて家に帰りました。ところが、夜中に話し声が。「かあちゃん、そんなに心配したの」「あたりまえだよ」「だって、みんなが骨なしって笑うんだもの」「おまえはいつのまに、あたりをうかがいながら、自分をきめるようになったんだい」クラゲの親子は、ゆらりと窓の隙間から出ていきました。