「バスが来ましたよ!」子どもたちが10年間かけ続けた言葉です。
文 由美村嬉々
絵 松本春野
出版社 アリス館
税込価格 1,540円
目が見えない山﨑さんは、杖をつきバスに乗って勤務先の市役所に通勤します。これは大変なことで、バスに乗れなかったことや、うまく降りられなかったことが何回もありました。そんなある日、「バスが来ましたよ」というかわいい声がして、山﨑さんの腰に小さな手がそえられました。女の子はそれから毎日、バスに乗るときも降りるときも、すべてサポートしてくれました。女の子が中学生になると、こんどはその妹さんや友だちが引き継いでくれました。この「バスが来ましたよ」運動は、山﨑さんの停年直前まで続いたそうです。