ねずみに導かれて幸せをつかむ。韓国のねずみは福の神です。

文 チャン・チョルムン
絵 ユン・ミスク
訳 かみやにじ
出版社 岩波書店
税込価格1,650円
縫い物をしているお婆さんのそばで、おじいさんはすやすや昼寝。ところが驚いたことに、おじいさんの鼻の穴からねずみが! 後をついて行くと、ねずみは雨の中をずんずん走って行き、通りをぬけ、田んぼを過ぎ、山道にある石垣の中へ。おばあさんは、ねずみが自分の住まいに帰ったのだろうと思い、家に帰ってきました。ところが、ねずみはまたおじいさんの鼻の穴へもどってきたのです。「やれやれ、ふしぎな夢を見たもんだ」というおじいさんにその夢の話を聞くと……よくある無欲者と宝物の話ですが、絵がなんともいいのです。