外灯の願いは、一度でいいから星のように明るく輝くことでした。
作 はまだひろすけ
絵 しまだ・しほ
出版社 理論社
税込価格1,430円
ある町外れに一本の外灯が立っていました。外灯はもうトシをとって疲れていましたが、一つの願いをもっていました。一言でいい、こいつはまるで星みたいに明るいと、誰かに言ってもらいたい。しかし、外灯の明かりはどんどん輝きを失っていきます。やってくるのはこがねむしや白い蛾だけ。その小さな虫にすらばかにされる毎日でしたが、ある日のこと、通りがかったお父さんと男の子が外灯を見上げて言うのです。外灯は我を忘れて喜びの声をあげました。外灯の心が誰の胸にもせまってきます。今年は浜田広介生誕130年の年でした。