幸せって、ひとりでは決して味わうことができないのですね。

文 あまん きみこ
絵 二俣 英五郎
出版社 サンリード
税込価格 1,980円
はらぺこきつねが、あるいていると、やせたひよこが、やってきた。がぶりとやろうとおもったが、やせているのでかんがえた。ふとらせてからたべようと。よくある、よくあることさ。だまして連れて帰ろうとするきつね。きつねを頼りにして、やさしいと信じて疑わないひよこ。ひよこは困っているあひるにも、うさぎにも、きつねの親切を伝え、みんな心の底からきつねに感謝した。きつねの心に変化が生まれ、みんなを狙ってやってきたおおかみと戦って死んでしまう。「きつねは、はずかしそうに、わらってしんだ」胸に残る最後です。