ふとした思いつきが社会をつくる。一房のぶどうから始まったこと。
作 五味太郎
出版社 玉川大学出版部
税込価格 1,100円
きつねは立派なぶどうの木をもっていた。きつねはいつもそのぶどうを一人で食べていた。ある日たぬきが通りかかり、ぶどうを食べたいと言った。きつねは一房あげることにした。ちょっともったいないと思ったけどね。でも次の日、たぬきがお礼にりんごを持ってきてくれた。なんだか嬉しかった。そうだ、ほかのみんなも食べたいかもしれない。きつねはみんなにぶどうをあげた。すると……。森の動物たちはすてきな発見をします。社会の成り立ちは、この「とりかえっこ」から生まれているんだと。大事なことを思い出させてくれるお話しです。