体が小さいことを悩んでいたけど、わたしはわたしってわかったの。

文 ルー・フレイザー
絵 ケイト・ヒンドリー
訳 三原 泉
出版社 岩崎書店
税込価格 1,760円
雪が降り積もる高い山で、ヤクのむれが暮らしていた。ヤクって知ってる? 牛みたいだけど、毛がふさふさしてる動物だよ。そのヤクの群れの中で一番ちっちゃなヤクが、ガーティなんだ。ガーティは大きくなりたかった。でも、たくさん食べても、からだを鍛えても、いっこうに大きくならない。そんな時、事件が起きた。山のてっぺんで、動けなくなった子どもがいるって。大人のヤクでは登れないって。えっ、小さいわたししか登れないところ? ガーテイはすぐにでかけた。わかったわ、小さい今だからできることがあるってことね。
2021年イギリスでオスカー賞受賞