子どもたちの一番の幸せは、お母さんの愛がわかるとき。
文 カレン・ヘス
絵 ウェンディ・ワトソン
訳 石井睦美
出版社 光村教育図書
税込価格 1,650円
母さんが夜勤の日、ぼくは姉さんのメイベルと弟のエデイと、ケニーさんちのじゃがいも畑にいた。収穫後の畑にころがっているじゃがいもをひろうためだった。ほっておけば腐ってしまうだけだと、自分に言い聞かせてはみたけれど、やっぱりぼくたちはどろぼうだった。真っ暗な畑でじゃがいもを拾い、家に帰って袋を開けると、なんてことだ、そのほとんどが石ころだったんだ。最悪だったのは、母さんがまったく喜ばなかったことだ。ステキなお母さんと寛容なケニーさん、子ども時代にいい大人と過ごせることは、なによりも幸せなことです。