ひらがなの国でおきた不思議なお話。言葉や文字を改めて学びたくなります。

作 原田宗典
絵 柚木沙弥郎
出版社 教育画劇
税込価格 1,430円
「ぜつぼう」の「ぜ」についている濁点は、自分のために主人が悲しい思いをしていることを知っています。自分さえいなければ、主人は「せつぼう」にかわれるではないか、そう思って旅にでたところ、「や」行の町の道ばたで倒れてしまいます。「どうか、どなたかわたしをもらってやってはくれますまいか」とみんなに頼みましたが、や行の町ではみんなに嫌われて、やっぱりとり残されてしまいました。そこへやってきたのは「おせわ」の三文字。濁点をひょいとかつぐと丘の向こうの「し」の沼へ。何が起きるかドキドキです。しばらくすると……。ありがとう「おせわ」!