親をなくしてひとりぼっちで避難している子どもたち。誰の責任ですか?

作 ニコラ・デイビス
絵 レベッカ・コッブ
訳 長友恵子
出版社 すずき出版
税込価格 1,650円
いつもの朝、お父さんは弟に子守歌を歌っていた。お母さんは私の鼻にキスをして、学校まで送ってくれた。学校では勉強をして、歌を歌って、鳥の絵を描いた。ランチの後、とつぜん雷のような音がとどろいて先生が吹き飛んだ。屋根が壊れ、火が街をがれきにした。戦争がやってきたんだ。私はぼろぼろで血だらけ。バスにのせてもらい、沈みそうなボートにのせてもらい、テントの中で汚れた毛布にくるまった。わたしはどうすればいいのだろう? 死者と難民をはかりしれないほど生み出す戦争。誰が何をどうすればいいのでしょうか?