食べ物は残さないように食べる。たとえしらす一匹だって。
作・絵/最勝寺朋子
出版社/岩崎書店
税込価格/1,540円
りょうくんのお昼ご飯はしらす丼でした。「ごちそうさま」食事が終わって、りょうくんが席を立つと、どんぶりが「まだあるよ」と呼び止めました。りょうくんがプイッと向こうへ行こうとすると、「じぶんがしらすだったらって、かんがえたことある?」といって怒りました。そのとたん、りょうくんはみるみる小さくなって、どんぶりの中へ。お母さんに洗われ、ゴミ袋に入れられ、ゴミ処理場で火のなかに投げ込まれ、気がついたら、りょうくんはしらすになって海にいました。りょうくんもどってこれるかなあ。命とは何かを知るたいせつな旅です。