戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげるとお母さんは言ったけど……。
文/ハリエット・ジィーフェルト
絵/アニタ・ローベル
訳/松川真弓
出版社/評論社
税込価格/1,430円
戦争が終わってもお店には何もなく、家にはお金もありません。お母さんは、おじいさんの金時計と引き換えに、お百姓さんから羊毛をもらう約束をして、春まで待ちました。羊毛が手に入ると、それをランプと引き換えに糸つむぎのおばあさんに紡いでもらい、その糸を赤く染めるために夏の終わりにコケモモを摘み、お母さんのネックレスと交換で糸を布にしてもらい、ティーポットと引き換えに仕立屋さんで縫ってもらいました。アンナのオーバーはクリスマスにできあがるでしょうか。日本でも同じようなことがありましたよ。