女の子はズボンをはいてはいけない。そんな時代があったなんて。
作/キース・ネグレー
訳/石井睦美
出版社/光村教育図書
税込価格/1,650円
そう、あるときまで、女の子はみんなスカートをはいていた。でも、メアリーは、それをおかしいと思っていた。そこでメアリーは、ズボンをはいて町へでかけてみた。いいという人は誰もいない。あざけりや反対の言葉が体中につきささった。だけど、お父さんの言葉はちがっていた。「人間は変わってしまうことが怖いだけだよ」。メアリーはズボンをはき続けた。男の子の服を着ているのではなく、私は私の服を着ているのだから。騒ぎは続いたけれど、メアリーの味方はすぐに増えた。女の子がみんな喜んでズボンをはいたんだ。