ありがとうやえもん。おつかれさまやえもん。心から感謝です。

文/阿川弘之
絵/岡部冬彦
出版社/岩波書店
価格/880円(税込)
機関車やえもんは、「しゃっ しゃっ しゃっ、しゃくだ しゃくだ」と走り出し、客車も後から「ちゃん ちゃん かたかた けっとん とっても つかれて けっとん」とはやしながらついていきます。やえもんは、もう働き過ぎて疲れているのです。くず鉄にされる運命も間近にせまっています。ですから、やえもんはいつも機嫌が悪く、苦しくて切ないのです。世の中のお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんのお話かもしれません。でも、やえもん機関車に新しい運命がやってきました。人生最後まで、希望をもちたいですね。