ツバメはどこから、どうして迷わず日本へ飛んでくる?

作・絵/鈴木まもる
出版社/偕成社
税込価格/1,760円
日本から5000㎞も離れたマレーシアから、1羽のツバメが飛び立ちました。だれかがぼくを呼んでいる。行かなければ……。冷たい風に乗って、朝の光に乗って、水平線の向こうへ。海の向こうから、ぼくを呼んでいる。強い雨が降っても、この雨と風の向こうに、ぼくは行かなくてはいけない。あっ、空気が変わった。風が、匂いが変わった。ぼくを待っている人がいる。ツバメは同じところへ帰っていくそうです。どんなに遠くても……。繰り返される生の営み、命をつなぐことのたいせつさがしみじみと伝わってきます。