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第17回 審査講評ザ・地産地消 料理コンテスト

第17回 ザ・地産地消 料理コンテストを終えて(講評)

宮本クッキング 主宰 宮本和秀

宮本クッキング 主宰 宮本和秀

 17回目という歴史の中で、多くの作品を拝見してきましたが、回を重ねるごとにレベルがあがっています。第2次審査会では、6グループの皆さまが、緊張感の中にも笑顔が見られ、楽しみながらコンテストに臨まれていたように思います。

 「ごはんがすすむ おかず」部門の3作品は、地域の食材をうまく使った秀作そろいでした。特に最優秀賞の「たっぷり野菜の煮込みトンテキ」は、フライパンひとつで作る簡便なもので、本来のトンテキを家庭料理用にアレンジしたものです。煮込むことで、肉と野菜の旨みが一体となり、ごはんにとてもよく合うおかずでした。

 「スイーツ」部門の3作品は、完成度が高く、審査委員一同悩みました。そのなかで、最優秀賞の「とまっプリ!!」は、色合いや酸味などミニトマトの持ち味を最大限に表現した点が高く評価されました。

 最後になりますが、このコンテストでの体験を踏まえ、地元食材を使ったおいしい料理・スイーツの提案をこれからも多くの人々に発信してください。

料理研究家 田口成子

料理研究家 田口成子

全体を通して、「ごはんがすすむ おかず」部門、「スイーツ」部門ともに地域の食材を使い、それぞれ工夫され、レベルが高かったと思います。今流行しているものに左右されず、地域の食材を使ったレシピなど、地産地消 料理コンテストならではの応募者が多かったようです。

「ごはんがすすむ おかず部門」では、旬の食材が使われていました。最優秀賞のレシピは、どなたにもすぐに作れ、ボリュームもあり、繰り返し作っていただけると思います。特に若い方々には、豚肉とたっぷりの野菜の組み合わせと味付けは、気に入っていただけるでしょう。

「スイーツ」部門では、それぞれに使う食材が、はっきりしていて魅力的なスイーツが多かったです。ミニトマトやズッキーニ、御自分で手作りされているかりかり梅の使い方は、とても驚きましたし、美味しかったです。全体に高校生など若い方の参加者も多く、若い感覚で食材を生かしたレシピが考えられていることを嬉しく思いました。できれば旬に多く生産され、多少のキズや大きさなどで出荷されにくい食材の利用や工夫がされるといいように思います。

横浜ロイヤルパークホテル 総料理長 髙橋 明

横浜ロイヤルパークホテル 総料理長 髙橋 明

日本全国の新鮮な農産物を使用し、その土地の文化を反映し、身近な料理から専門店で提供するような料理を考える、皆様のパワーにいつも圧倒されながら審査をさせて頂いております。短時間のなか繰り広げられるフードアートは、とても幸せに満ち溢れた内容となっております。料理は作り手のこだわりで食材が大きく変化をし、作り手の気持ちで味が大きく変化をします。皆様は食材の質が手に取るようにわかる為、美味しくする事のコツが良く解っているのだと思います。

「ごはんがすすむおかず」部門のお料理は、それぞれが持ち味を出したお料理でしたが、最優秀賞のお料理は、食感・味付けがご飯を進めるのは間違いないです。優秀作品は食材の扱いをもう少し丁寧にする事が必要です。今よりも更に美味しくなりますので。

「スイーツ」部門の最優秀賞は、ゼリーの食感がちょうど良く、トマトゼリーが絶品でした。また優秀賞のスイーツは、食材の使い方に配慮が必要です。

いずれにしましても、素晴らしいおかずとスイーツの競演を楽しむ事が出来ました。ありがとうございます。

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