女友達との会話。
生きていれば、楽しいことも、嫌になることも。野を越え、山越え人は生きている。
「ねえ、気持ちの切り替えって、どうしてる?」
「おむすびを食べる」自分でも驚くほど即答した。
米を炊き、塩をまとわせた素手で、あつあつご飯と空気を包み込むように、
ご飯粒をまとめる。どんな形だっていい。
大好きな人か、神様が選んでくれた見知らぬ人でもいい。
自分で作るより、だれかに作ってもらうとおいしいことのほかに、底力が湧いてくる。
おむすびはそういう食べものだ。
投稿日:2019年11月27日 お知らせカテゴリー:連載コラム「おむすびとわたし」