朝ごはんを食べるより、少しでも長く寝ていたい。
そんな高校生だった私に、母が持たせてくれたのが、鶏そぼろを混ぜたおむすびだった。
朝の教室で、空腹に耐えられない時は通学路で。
1つずつラップに包まれた少し小さめのおむすびは、とても食べやすかった。
しかし料理研究家(母の杵島直美)が作るおむすびの評判はすぐに知れ渡り、「キジマのそぼろおむすび」を狙う不逞の輩(同級生)が続出。
朝の攻防戦が日課となった。
いつの時代も高校生は、小腹どころか大腹が空いている。
投稿日:2019年11月19日 お知らせカテゴリー:連載コラム「おむすびとわたし」