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第18回 料理研究家 今泉久美 いまいずみくみ さんお知らせ

誰でも、真っ先に思い浮かぶおいしいおむすびといえば、お母さんがにぎってくれたものでしょう。

でも、幼いころの私にとって母のおむすびはおいしくないものでした。

料理上手だった母ですが、祖母を早くに亡くしていたため、30歳から一人で12人家族の家事をしなければならず、握ったご飯を冷ましてのりで包むという事ができなかったためです。蒸れて、のりがべしゃっとしていました。

料理家になって、25年。

今、私がおむすびをおいしく作ろうと思った時は、まず、洗った米を袋にいれ、一晩冷蔵庫に入れます。そして翌日炊くと、米の甘みやうまみが出ておいしいおむすびになるのです。材料がシンプルだけに、炊き方や、米の品種、焼きのりによっても、味が大きく変わるところが、おむすびの面白いところですね。

そしてにぎるコツは、力を入れず、米同士が自然にくっつくようなイメージで作ると、おいしく仕上がりますよ。

今の私が、幼いころの私に言いたいのは「お母さんは忙しいんだから、自分でおむすびくらい作りなさい」

皆さんも、何度も繰り返し作ることで、おいしいおむすびが作れるようになりますよ!

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投稿日:2019年9月6日  お知らせカテゴリー:連載コラム「おむすびとわたし」

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