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一般社団法人 家の光協会は、
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第22回 家の光読書エッセイ 入選作品 _読書エッセイ

第22回 家の光読書エッセイ 入選作品

第22回「家の光読書エッセイ」入選者発表 審査講評 第22回 審査講評 審査員 (敬称略) 阿刀田高 作家 落合恵子 作家 こどもの本の専門店クレヨンハウス主宰 岸本葉子 エッセイスト 安冨ゆかり JPIC読書アドバイザ …

『叶えられるかな、叶えていたいな』

佳作 『叶えられるかな、叶えていたいな』 森川夏帆・愛媛県・21歳  夢がひとつある。  図書館をつくりたい。  図書館をつくりたいのだ。これは、将来の話である。仕事がひと段落ついて(まだ就職もしていないが)、第二の人生 …

『立ち読みしてもいいですか?』

佳作 『立ち読みしてもいいですか?』 坂本ユミ子・兵庫県・65歳  私は大型書店を見ると、磁石に引き付けられるように入って、立ち読みしてしまう。三十分ぐらい立ち読みするのだが、出るときにちょっと罪悪感に駆られる。  本を …

『読書のバトン』

佳作 『読書のバトン』 山田幸夫・大阪府・73歳  私が中学校の教員になって、初めて担任した二年五組に武志がいた。始業式の日、禁止されている変形学生服で登校してきた彼を注意すると、「アカンかったら帰ったるわい」と、捨て台 …

『心のアンチエイジング』

佳作 『心のアンチエイジング』 佐野由美子・三重県・52歳  私はいつの頃からか、常に不平不満を言うようになっていました。テレビを観ていても、コメンテーターの発言に一々反論し、自動車を運転していても、 「方向指示器はもっ …

『年末帰省旅からの読み始め』

佳作 『年末帰省旅からの読み始め』 中居寿・石川県・68歳  学生時代の年末の帰省。その東京・金沢間の旅中で読み始める本を選ぶのは、当時の私にとってそれなりの楽しみであった。いつも本はそばにあるという日常だったが、年末に …

『私のワンダリングノートはいつ完成するのだろうか?』

佳作 『私のワンダリングノートはいつ完成するのだろうか?』 中村ゆま・東京都・51歳  私と言えば文学作品をほとんど読むことなく中学を終えてしまった。それまでは少女漫画や雑誌ばかり読んでいたのである。だから本格的な文学作 …

『八階の小さな書店』

優秀賞 『八階の小さな書店』 山田光子・東京都・60歳  長い机の上に本や冊子を並べていると、小さな書店の店主になったような気分になる。国内外の童話あり、偉人伝あり、文豪の名作あり、そして現代の人気作家の小説あり。ジャン …

『嫁入りした本』

優秀賞 『嫁入りした本』 中村実千代・栃木県・67歳  金銭が自由にならない父は、一か月に一回の床屋代と、ひと箱のたばこ銭くらいしか手元に無かった。その父が私の八歳の誕生日に、突然、「本でも買ってやろうか」と言ったとき、 …

『マイカー書斎』

優秀賞 『マイカー書斎』 及川守・宮城県・74歳  午前五時ニ十分、外はまだ暗い。  両手のしびれがひどくなり、隣町のT整形外科に通院し始めてから、はや二年になる。  リハビリ施設が充実していて、腕のいい医者がいるという …

 

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