• 家の光協会が開催する
  • さまざまなコンテストや
  • 地域に読書の輪を広げる
  • ための講座等を紹介します

一般社団法人 家の光協会は、
JAグループの出版文化団体です。

ここほれグッグとポチが鳴く _読書エッセイ

ここほれグッグとポチが鳴く

優秀賞 『ここほれグッグとポチが鳴く』 佐々木 晋・北海道・57歳 世界じゅうどこでも動物の鳴き声は同じだろうけれど、文化によって聞こえ方がずいぶん異なっている。言語によって鳴き声の擬音語がかなり違うのだ。例えば日本語で …

生涯の宝物

佳作 『生涯の宝物』 戸澤三二子・愛知県・6歳  小学六年生のときだった。国語の授業が始まる前に先生はこう話された。 「今日から数回に分けて、皆さんに聞いてほしい小説を読むことにしましたよ……」  女先生はにこにこしなが …

ワープのスイッチ

佳作 『ワープのスイッチ』 菱川町子・モンゴル国・74歳  人と人の出会いには運命的なものがある。一目ぼれとかビビッときたというやつだ。私とあの本との出合いは、まさしくそれだった。『日本語教師になろう』というほとんどの人 …

うつくしいルビ

佳作 『うつくしいルビ』 柳 和樹・京都府・28歳 「素敵な言葉を知っているね」 と、先生に褒めていただいたのは、小学校三年生の時だった。 国語の時間に、ものの状態を表す言葉をみんなで言ってみよう、と先生が仰り、私たちは …

父と私と『吾輩は猫である』

佳作 『父と私と『吾輩は猫である』』 佐藤月美・東京都・59歳 三十二歳の若さで結核で亡くなった父は、他への感染を心配し、母の差し入れ以外は誰とも面会をしなかった。そんな父の孤独な入院生活の唯一の楽しみは読書だった。 父 …

読み聞かせが撒いた種

佳作 『読み聞かせが撒いた種』 森戸寧子・福岡県・42歳 「子供には読み聞かせが大切」「言葉がわからなくても続けることが大事」……という言葉をよく聞いた。子供を産む前も、後も。その言葉には深く共感したし、自分も子供が産ま …

自分を生きる

佳作 『自分を生きる』 林 順子・長野県・46歳 「カチ カチ カチ」、時折「ペラリ ペラリ」。  心地よい音。時を刻む秒針の音。そして、本のページをめくる音。夫は、隣で本を読み、私も本を読んでいる。毎夜繰り返される、こ …

わすれられた庭

佳作 『わすれられた庭』 下谷実紗・岡山県・32歳  探し続けた絵本がある。  私が幼い頃、母が図書館で借りてきてくれた絵本だ。少女が扉を開けて異世界に行き、不思議な冒険をして戻ってくる……そんなストーリーだったと記憶し …

嵐に向かって立つ

家の光読書エッセイ賞 『嵐に向かって立つ』 長野和夫・千葉県・75歳  生まれ育った九州の南の島。昭和三十年代のテレビも図書館も少なかった時代、中学生の私の楽しみは新聞の連載小説を読むことだった。  鹿児島から船で新聞が …

行け!私の読書日記

優秀賞 『行け!私の読書日記』 橋爪志保・京都府・25歳  読書のモチベーションを維持することはなかなかに難しい。いくら本の内容が面白いから、教養が身につくからとはいえ、スマホなどの他の娯楽に溢れている現代人にとって読書 …

 

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