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  • さまざまなコンテストや
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一般社団法人 家の光協会は、
JAグループの出版文化団体です。

ふれあい家庭図書室 _読書エッセイ

ふれあい家庭図書室

国民読書年特別賞 ふれあい家庭図書室 阿部広海・静岡県・52歳 どの風にのっていこうか赤とんぼ カブト虫おまえもひどい日やけだな 夕やけさんどの子さらっていこうかな  三男(佑三)が小学三年生の時に作った俳句である。   …

八年目の返事

国民読書年特別賞 八年目の返事 加藤宣彦・東京都・83歳 教え子の一人から思いがけず手紙が来た。  「私は八年前に先生の高校に入学したのに不登校になりました。ある日、先生から、〈あなたの時計で、一歩ずつ進みなさい。いつま …

ママがわるかった

佳作 ママがわるかった 坂本智子・福岡県・49歳 子どもが生まれたら、たくさん読み聞かせをしよう。そして本の大好きな子に育ってくれたらいいな。  初めての赤ちゃんをみごもったとき、心からそう思った。結婚5年目でようやく授 …

ぬくもりのかたみ

佳作 ぬくもりのかたみ 大西トキハ・徳島県・88歳  私が両親に本を読んであげ始めたのは昭和五年小学三年生の春でした。  それまでは十九才の長姉の役目でしたがその春長姉が嫁いでからは、中の兄も姉も何かと口実を作って本読み …

一つの卓袱(ちゃぶ)台

佳作 一つの卓袱(ちゃぶ)台 栗波昭文・福井県・63歳  家にある卓袱台は、傷だらけでしかも古ぼけている。  しかし、私は、この四角い卓袱台に愛着を持っていて、そばに置いてあるだけで、なぜか、心が落ち着くのである。また、 …

おさななじみ

佳作 おさななじみ 宮﨑みちる・千葉県・45歳 学生時代、私は個別指導塾でアルバイトをしていた。  生徒たちは一人一人壁で仕切られた席に座っており、一時間に三人の生徒の席を回って指導する。個別指導だからこそ、それぞれの能 …

父と息子をつなぐもの

佳作 父と息子をつなぐもの 剣持誠・埼玉県・48歳 「おれ、数学科に進みたい」  すっかり口が重くなっていた息子が突然発した言葉に私は不意をつかれてしまった。  大学受験の年を迎えた以上、どこかで腰をすえて将来のことを話 …

私はジョバンニだよ

佳作 私はジョバンニだよ 白石恵子・群馬県・49歳 「お姉ちゃん入院になるんだって? じゃヒマだろうから本でも持って行ったら?」  妹が私の本棚を指さした。そこには集めただけで読んでいない本がたくさんあった。私は棚の本を …

絵本が結び付けてくれるもの

佳作 絵本が結び付けてくれるもの 大村薫・茨城県・38歳 我が家の絵本が二〇〇冊になった。息子が一歳の頃、軽い気持ちで始めた夜寝る前の読み聞かせ。子ども達それぞれが好きな本を一冊ずつ選んできて、余裕があれば私の本がもう一 …

本が友達でもいいよね?

優秀賞 本が友達でもいいよね? 若窪美恵・福岡県・51歳 「本が友達でもいいよね?」  娘からそう聞かれたとき、私は、「ああ、レイちゃんには、友達がいないんだ・・・」と思い、なんとも切なくなりました。それは二年前の、娘が …

 

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